総務省登録修理制度

 総務省登録修理業者という制度があります。実務の修理技術の水準やパーツの性能品質が保証される制度ではなく、電波法その関連法により、修理した端末の電波が適法に利用されているかをチェックするのが主たる目的の制度です。 ※ネット上には誤認識の記事もあります。

電波試験のデータや適切な修理の管理システム構築等を総務省に申請、登録を受けます。

総務省電波利用ホームページ > 

 端末の出力アップ、周波数の変更、アンテナの受信感度を上げるなどの技適が変わってしまう違法改造は、その方法さえ私達には知る由もなく、行なわれていることもありませんのでご安心ください。修理業界では電波の特性に影響を及ぼすとは到底考えにくい、破損した画面を交換したり、バッテリー交換を中心に行われています

 登録修理業者、未登録修理業者を総じて非正規修理店と呼び全国に2000店程存在します。

 機種未登録 のケースも含めると未登録業者が大半を占めている事から全国で修理されたiPhoneの大半が未登録修理業者によるものと言っても過言ではないと思います。

 総務省は日夜、電波を監視しており修理を受けた膨大な数のiPhoneから他の通信に影響を及ぼすと言うような話は聞かれたことがないのではないでしょうか、修理業を営むことは違法行為ではなく、登録修理業者制度が導入される何十年も前から技適マークのある無線機の修理を行う(メーカー以外の修理)修理業者さんもいらっしゃいます。

 登録修理者制度に登録している機種の修理は電波法の技術基準に適合していることを総務省から担保されています。
( iPhoneの機種登録数が一番多い企業は iCracked Japan、Asurion Technology Japanの2社です)、登録機種が1機種~数機種の場合、未登録の機種の修理については当店のような未登録修理業者と同じで、登録修理業者制度に基づかない総務省から担保されていない修理になります。

総務省登録修理について、ネット上で公開されている記事 >

 未登録修理業者、登録修理業者がお客様からiPhoneの修理を請け負い修理することは違法行為ではありません 。

登録修理業者 登録機種一覧 7ページ~ >

 制度の本質、趣旨から登録修理業者として修理を行うのであれば、全ての機種の登録をする必要があります。現状は古い機種の登録のみにとどまっているケースが多く、当店のような未登録修理業者や機種未登録の修理は、お客様に「登録修理制度に基づかない修理になりますが、これまで修理した端末が電波法違反に問われたことはありません」というご説明になってしまいます。

 登録修理業者が少ない(現在68事業者)及び登録機種が少ない理由として、組み立てた端末を電波テストの専門機関に提出して、そのデータを登録申請に添付する必要があり、電波のテスト費用が一機種当たり100万円とも?iPhone15までの機種の登録となると電波のテスト費用だけでなんと3000万円以上?かかる計算になります。登録にかかるイニシャルコストを修理価格に転嫁しなければ採算がとれません。

 登録後の管理が大変なことや、一度登録したパーツを別パーツに変更したり仕入先を変えることは容易ではないはずです、自由にパーツを変更できるなら、制度の存在意義がありません。 恐らく、費用面とこのあたりがネックになっているのではと?当店のような小さな店にとっても、身近な制度になることを願うばかりです。

 あとがき

 美しい草花が競うように咲き誇る季節になりました。暖かくなると自然と心も温かくなって気持ちがいいです。行楽シーズンを前に色々、旅の計画されている方も多いのではないでしょうか、私は旅に行く機会もないので、近場に出かけて美しい自然や生き物に癒されたいと思っています。

 美しい自然とは裏腹に社会の陰の部分として詐欺が横行する実情があります。フィッシング詐欺、投資詐欺、取り込み詐欺、振り込め詐欺など後を絶ちません。

 世の中には消費者に誤解を招くような法律に触れかねない表現、手段で物やサービスを販売しているケースもあります。

 私の父も相手を信用し渡したお金を返すからと、更に手形の裏書き詐欺に遭い 、債権にこじつけ裁判を起こしてきたので、こちらも弁護士を立て争いました。

 勝訴したものの相手が裁判の前に資産を巧妙に別の法人、個人へと移していたのと、社員に罪を被せて裁判は終結しました。お金が戻ることはありませんでした。その後、代理人を立てずに損害賠償請求訴訟を起こしたのですが一部しか取り戻せませんでした。

 生涯、詐欺に遭遇しないで穏やかに暮らせるのが一番良いと思うのですが、詐欺の被害にあってしまうといろんな意味でかなりエネルギーを消耗してしまうと思います。詐欺を企む者がいつなんどき言葉巧みに忍びよってくるかもしれません。

 お金が渡ってしまってからでは時すでに遅しです。世知辛いことは性に合わないと無防備で安易に契約すればまんまと詐欺の術中にはまってしまうかもしれません。私はその手の話は全部断っているからという方は大丈夫だと思うのですが、日頃から予防策を講じておけばいざというときに役立つかもしれません。

 私は「大きな金額」「大きな契約」二つのキーワードを認識したら一旦立ち止まって冷静に色々考えて安易に契約しないようにという意識を持っています。

 話が長くなりましたが、不安になるような内容になっていたらごめんなさい。普段、無防備の方もいらっしゃると思いますので、詐欺に遭って辛い気持ちになってほしくないので、少しでも何かに気づいていただけたらと思って書きました。それではこの後も、良いお時間をお過ごしくださいませ。


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